だるだるなまず日記

バツイチ独身女の日常覚書、映画ドラマ雑感(凄く良い◎良い○微妙△金返せ×)割とネタバレしてますが、あらすじ説明はしてません。観た人向け。

ノクターナル・アニマルズ △

1月19日 シネマ・クレールでレイトショー鑑賞



火曜サスペンス劇場みたいな映画だなと思った。
あの音楽が欲しいくらい。
美意識には満ちみちていて、なるほどー、芸術ってこういう感じ?というリアリティはありました。


以下、ネタバレる感想。





あんまり、褒めてないよ

大丈夫?


アートのプロデューサーでめっちゃ成功して大豪邸に住んでて、ハンサムなエリートっぽい旦那もいるゴージャス美女が主人公。
年齢はもう結構いってるけど、服のセンスも良くてスタイルも良くてセクシーで知的でセレブー!という感じ。自立した娘もいる。何の不足もない。
でも、どこか空虚で幸せではないというのを漂わせている。
まあ、夫は分かりやすく浮気してるけど!

離婚した夫から、今度出版が決まったという小説の原稿が届いて読み始める。

その内容は、強気で美人な妻と可愛い生意気盛りな娘がいる男が車で旅行に出て、ヤバいのに絡まれて妻と娘は連れさらわれ殺されたので、復讐する。という話。

話自体は凄く単純な筋書きで、え?この小説売れるかな?と心配になる。
特に主人公の男が情けなさ過ぎて、ちょっと感情移入し難いと言うか、そりゃそうなるでしょ…という感じだし、もっと本気で頑張って守れよ!という感じ…全く頼りにならない。
そこがリアルっちゃーリアルなんだけど、復讐劇は陳腐…というか、ご都合主義というか…都合よく癌で死にかけてる保安官が助けてくれるとか、そんなんで読者納得する?
私はしないけど…昭和くらいの小説なら、ありなのかな?
残虐描写も露骨ではなく、発見された遺体があまりにも芸術的に美しくて生々しさはなく…それは観てる側としては助かりましたけど…。
火曜サスペンス劇場くらいの残酷さと、筋立てでした。
面白くない訳じゃないけど…火曜サスペンス劇場も、二時間楽しめるしね!

小説自体は、うーん…才能ある?って感じなんだけど、これを別れた美しく強気な妻に送ってくるってのは、ちょっと酷いな…という感じがする。
普通に考えたら、小説の中で、お前を暴行して殺してやったぞ!というメッセージになりそう。
しかも、二人の間には中絶した娘がいて、妻が勝手に中絶したのは許せない!とは言え、そんな生まれなかった娘を暴行されて殺されるみたいに書くってすげぇ無神経だな…という感じがする。
その点は、何某かの才能というか、凄みはあるけど…読者にとっては関係ないからなー…

そんな小説送って来られたら、嫌がらせかな?って思うところだろうけど、主人公は素晴らしい小説ですね!って絶賛のメール送って(ほ、ほんとに?優しさ?)会いましょうみたいな話になって、店は決めてねって言われたから、超ハイソなおしゃれーなレストラン予約して、凄くオシャレでセクシーなドレスで行ったけど、元夫は来なかった…というラストなんですけど、主人公のドレスが本当にハイソというか、普通の女には着こなせない感じのドレスで、こんなの着て来たら元夫はドン引きだよー!こんな店も気後れだよー!って感じなんだけど、彼女は別に悪意なくやってると言うか、鏡を覗き込んで派手な色の口紅は止めたりして、昔の自分っぽくしようという気持ちもあるみたいだし、天然でこういうことやっちゃうんだ…生まれついてのセレブは感覚が違うね…って感じで、まあ別れて大正解!という感じだし、主人公は今の生活に寂しさを感じてるから、昔の夫とやり直したい気分もあるのかもだけど、無理ー!絶対、住む世界が違うー!…という感じで…そういう映画だったのかな?

作中劇の小説がイマイチだったので、うーん…って感じだったけど、夫の人の才能はこの程度って意味なら納得だし…ただ、この映画、何一つ予想外のことが起きませんでした。
オープニングの小説が送られて来た時から、なんとなくうっすらラストまでの流れが予想できて、その通りの展開だった。
それで良いのか…別に意外なことなんか、世の中には起こらないから…

監督の美意識は凄く感じました。
出演女優、全員美女です。
夫の浮気相手まで隙なく美女。
全ての空間がアーティスティックでハイセンスで素敵でした。
アートディレクターってのが説得力あった。
おしゃれって、アートって、こういうことかーと目で見て納得。

ストーリーには、全く感銘を受ける所が無かったので△ですけど、映像は素敵でした。



シネマクレール、久しぶりでした。
飲食厳禁って、本当に禁止なんですね。
ペットボトル持ち込んでた人が没収されてたよ。

f:id:aliceatom:20180308110716j:plain

猫可愛いー!!
触らせてくれる!
飲食は禁止だけど、猫は触り放題なの笑える。
館内を自由に走り回ってるのが、可愛い過ぎる。