だるだるなまず日記

バツイチ独身女の日常覚書、映画ドラマ雑感(凄く良い◎良い○微妙△金返せ×)割とネタバレしてますが、あらすじ説明はしてません。観た人向け。

君の名前で僕を呼んで ○

君の名前で僕を呼んで (マグノリアブックス)



5月2日 イオンシネマ 19時05分〜 吹替え版


映画のジャンルとして、恋愛映画とホラー映画は不得意なんですが、それを忘れて観に行ってしまいました。
結果として、恋愛映画を鑑賞する素養が自分にないことを再確認しました。
面白くなかったわけではないし、好きか嫌いかで言うと割と好きなんですけど、良く分からなかった。というのが一番正直な感想です。
マイノリティーの映画はどちらかと言うと好きな方なのですが、ヒューマンドラマは好きだけど、恋愛映画は無理だったようです。
ゲイ映画でも、恋愛映画は恋愛映画でした。
当たり前だけど。
題材が男同士の恋愛を扱っていても、普通の恋愛映画であったことは、素晴らしいことだと思います。

続きはネタバレありの感想です。


映画を観終わった後の一番の感想が「なんだこれ?」だったので、以下のネタバレ(?)には、鑑賞後に映画を観ていない友人達と、ああだったのかな?こうだったのかな?と予想した内容が多大に含まれるため、事実と異なる可能性があります。

そもそも、タイトルの「君の名前で僕を呼んで」が、日本語としておかしいだろうって思ってたんですけど、まさかの、そのまんまの意味で、「自分の名前で相手を呼べ」という意味なんですよ。
つまり、好きな人に向かって「なまず♡」って呼ぶわけですけども…すげー、ピンとこない!!!
タイトルになってるくらいだから、めちゃくちゃトキメキポイントであるはずなんですけど、「…え?」としか思えませんでした。
そのシーンで、ずっと笑いそうになってたんですけど、自分の恋愛映画に対しての理解の無さが露呈してしまったなと感じました。

映画を観ている最中も、「なんでそうなった?!」と思う瞬間が何度もあったので、ちゃんと集中して観ていたつもりだけど、何かを見逃していた可能性が高いんですが、何かこう…いつも唐突に物事が起こる印象なのですよ。
あらすじとしては、「青年と少年の一夏の恋の話」という風に理解していたので、恋が始まるのを待機しながら観てたんですが、いつ始まるのかなーと思って観てたのに、一向に始まる気配がなく、あれ?結構時間経ってるけど、大丈夫?みたいに思った頃に唐突に、主人公がパンツを被るんですよ!!!

始まってたんだ!!???という驚きと共に、パンツをかぶってる所を相手に見られたら大変なことになるぞ!という緊迫感にどきどきどっきんこ!!しました。

その後、主人公が青年をお誘いするけど、はっきりとお断りされ…青年の方は、ゲイではないのかな?と思って観てたんですけども、主人公もガールフレンドと初体験をして、うきうき幸せそうにいちゃいちゃしてたりして、やはり、何も始まらない…?というか、主人公の男の子、めっちゃ楽しそうで幸せそうで、ガールフレンドと初エッチした17才の男の子の浮かれた雰囲気でハートがいっぱい飛んでて、これで良いんじゃないの?という感じでした。始まらなくて良いんだよね?という感じです。
年上の男性のパンツ被ってたのは、気の迷い?(いや、迷わないだろうけど、普通は…)

しかし、その後すぐに、「今夜、大人にしてあげるよ」みたいなメモが唐突に青年から渡されて、その夜、二人は結ばれます。

この辺りも、「何で?!!!」って思うような唐突なタイミングに思えたんですが(青年→主人公への矢印はいつ出てたんだ?)主人公の気持ちの流れが良く分からないのは、夜に青年との初エッチと控えて、ガールフレンドを家に連れ込み、屋根裏部屋でラブラブエッチしてるんですよね…断れず嫌々とかじゃなくて自ら積極的に連れ込みました。

それはそれ!これはこれ!!

…ということなん???

その後、青年に夢中になった主人公はガールフレンドには連絡せずにフェードアウト狙いで、彼女に「私はあなたの彼女?」と聞かれて、返事をしなかったため、破局します。

…別れ方も卑怯ーーー!!!

でも、この女の子は良い子で、主人公が失恋して暗ーくなってるのを見かけたら、以前にもらった本のお礼を言いに来てくれて、ずっと友達よ。って言ってくれました。
良い子過ぎない?冷静に考えて、友達じゃないよ、こんな男は…。

この映画は、主役のゲイカップル以外の人達は、みんな凄く良い人なんですけども…それだけに、主人公達のゲスっぷりが際立ってしまっているような気がして心配です。恋愛映画として…。

特に主人公の両親は魅力的な人物として描かれているんですが、主人公はガールフレンドとのいちゃいちゃラブラブっぷりを見ても、ゲイではない(ゲイ寄りのバイ?)だと思われるので、ゲイであることを応援する様子なのは、ちょっと不自然というか…応援まではしなくて良いのではないか?という気がしないでもないですけど、それが差別的な考え方でしょうか?!
いやでも、バイなんなら、わざわざゲイの方すすめなくても良くない?!
しかも、ガールフレンドは地元の子で、ずっと側にいるけど、青年は一夏来てるだけだから、行きずりの恋になる可能性が高いのに?!
後、そいつ、すぐ結婚するから、恋人いたのに一夏の遊びで17才の少年に手を出してますけど!!

まあ、主人公もガールフレンドと二股かけてたので、お似合いの二人だったと言えば、その通りなんですけども…。

男って、やっぱ、肉体関係に即物的なんだなーという意味で、リアルな映画でした。

う…うーんうーん……

気になったのは、物凄く、虫が飛んでたこと。
南国の夏を表現するためなのかなーと思ってたんですが、ラストの冬の暖炉の前のシーンでも蝿が主人公にたかってて、失恋して泣いている主人公の長回しのシーンの間中、蝿が飛んでは主人公の肩とかの上を這ってるのが、とっても気になりました。
多分、わざとなんだと思うので、リアリティーってそういうものなのかしら?
何か意味あるの?
蝿が主人公を慰めてたとかなの?

恋愛映画なのに、あんまり、ときめき☆とか感じてないんですけど、それは私が恋愛映画に感情移入する素養が無いからというのと、主演の二人の男優が、どっちも好みのルックスじゃなかったからだと思います。
ルックスが好みだったら、素敵!胸キュン!切ない!!!ってなったと思う。多分。

君の名前で僕を呼んで (マグノリアブックス)

君の名前で僕を呼んで (マグノリアブックス)