だるだるなまず日記

バツイチ独身女の日常覚書、映画ドラマ雑感(凄く良い◎良い○微妙△金返せ×)割とネタバレしてますが、あらすじ説明はしてません。観た人向け。

この世界の片隅に ○

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ホームシアターで集まって鑑賞しました。

とても面白かったです。

ポップコーンを作ったりガヤガヤした雰囲気で見始めて、これは今日は集中して観れないかも?と思っていたんですが、映画が始まるとすぐにシーンとなって、最後まで私語はありませんでした。

映画力のかなり高い映画だと思います。

 

絵がかわいかったです。

ちょっと懐かしい感じでシンプルで色が綺麗でした。

主人公の声も良かったです。

実は主人公は、私にはあまり好きになれるタイプの女性ではなかったので、感情移入はイマイチだったんですが、それでも、ところどころで泣いてしまうほど映画のストーリーには引き込まれました。

 

ただ、そんなに好きな映画ではないです。

戦争映画が好きではないのと、私の離婚の原因が小姑との同居にあるせいで不快感があるせいだと思います。

 

つづきはネタバレありの感想

 

 

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主人公の子供の頃のファンタスティックなストーリーは、現実にあったことを絵本を描いたりする妄想壁のある子供だった主人公の目を通して描かれているんだと解釈したんですが(天井から出て来る女の子に後に再会していたというエンディング映像等で補完)結婚相手との出会いだけは実際はどうだったのかが不明のままなんですよね。

そこをはっきりさせないままなのも面白かったです。

再会した時に口の中にキャラメルの味が広がったと主人公が言ってるので、迷子になっているところをキャラメルをもらったとか何かあったのかな?と想像しています。夫が主人公のことを、迷子になりやすいと認知している様子もあって、そういう出会いだったのかな。

でも、この映画が好きで何度も観ている友人の解釈は、ファンタジー部分は実際にあったことと把握しているようでした。リアルとファンタジーが入り混じったストーリーと認識しているそうです。

私は、自分自身も妄想壁のある無駄に想像力豊かな子供だったので、主人公の認知の歪みは自分も心当たりがあるから、現実とは違うんじゃないかなと思ってます。

怪物に誘拐される>迷子になって怖い

籠の中で夫と会う>迷子中に子供と出会って安心する

夫が助けてくれる>案内してくれる

…みたいな…夫の方は現実に可愛い女の子と出会ったと思って、主人公を探しに来てくれて結婚を申し込むけど、主人公は夢の中の出来事のように考えているから、出会いの時のことを思い出せないのかなー?

そういう、ぼーっとした所が主人公らしい気がします。

 

それから、幼馴染の男子についてですが、海軍に入って村を出ていたのに、主人公に縁談があったその日にたまたま実家に戻って来ていて再会するというのは、タイミング的に運命的なものがあるし、二人は明らかに両思いだったようなので、あの時に彼がちょっと素直になって勇気を出していたら、結ばれていたのはこの二人だったんだろうなーと感じます。

そういうちょっとした瞬間の擦れ違いで運命は変わるんだなというのが、映画の中で何度も起こっていて、今のこの瞬間を後悔のないように丁寧に生きねば!と思いました。

 

実は一番泣いてしまったのは、最後の広島で拾って来た孤児の女の子が成長していく映像です。

あれは今思い出しても泣けます。

あの子のお母さんが死んでしまったのもかわいそうで、その後、連れて帰ってあげる無償の親切から、実の子供のように可愛がって育てられて、泥だらけの妖怪みたいだった子供が、とっても可愛い女の子になって…というのに泣けました。

映画が無くても、あの部分だけで泣けると思います。

あそこの部分が私にとって一番心に響く反戦映像だったなー。

 

 

 

観た人全てが思うだろう小並感。

 

・広島に帰ってなくて良かったなー。

・絵がめちゃくちゃ上手い。

・意外とみんな生き残って良かった。

・ごはんおいしそう。

 

 

 

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